嫌いな言葉 その一

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嫌いな言葉 その一:
『それって理想論ですよね。現場はそんなにうまくいかない』
例文.

  • 「エクストリーム・プログラミングなんて理想論ですよね。現場じゃそんなにうまいこといかないですよ」 (*1)

一般解を全部「理想論」で片付けてしまう。
「現場はいつも問題に満ちている」というのは現実だが、いつもいつもずっと昔から同じような問題で困っている、というのは、それは現場のあるべき姿なんだろうか。

  • 「自分の現場は特殊だから一般解など当て嵌まらない」と考えていて、
  • 「問題を毎回一から解こうとする」ため、
  • 「車輪の再発明」になり、先人の知恵を活かせず、
  • 「場当たり的な問題解決」に成ってしまう。

それって、「理想論」どころか、理想にも現実にも即していないのではなかろうか。
現場はいつも大変でつらいもんなんだ、と思いたいだけ。
「現場はそれほど甘くない」なんて口にしてしまったら成長はない。
(*1) 寧ろ、理想通りに行かないからこそ、現実的な近似解を求める方法としてアジャイルがあるのだけど。