問題解決能力 1
技術系のメーリング リストや掲示板で、いつまで経っても同じような質問をする人がいる。
「初心者ですので教えてください。×××したいのですがうまく行きません。分かる方、教えてください」
この質問に誰かが答える。「×××するには、このようにします…」
すると、また似たような質問が来る。
「初心者ですので教えてください。○○○したいのですがうまく行きません。分かる方、教えてください」
何故いつまでも同じような高さの壁にぶつかっているのだろう。
「×××したいのですがうまく行かないので、コツを教えてください」
これは、
「私の目の前の問題を一刻も早く解決できるような手っ取り早い方法を教えてくれ」
という意味だ。
例えれば、
「頭が痛いので、頭痛薬をください」
と言っているようなもの。頭痛薬の効果が切れたら、また頭痛薬を欲しがることになる。
本当に問題を解決する道は、頭痛薬を飲み続けることではない。先ずは、頭痛の原因となっている病気について知ろうとすることだ。それでやっと問題解決のスタート地点に立てるのだ。
「×××や○○○がうまく行かない」状態と「×××や○○○がうまく行く」状態の差。それがこの人が抱えている問題だ。
それは本当は、「基本的な事柄がマスター出来ていない」ということかも知れない。
そして、それが本当の問題であれば「×××のやり方を教えてもらうこと」は、真の解決法ではないのだ。
「問題は何か?」から目をそむけていては問題は解決しない。
ディスカッション
コメント一覧
人に教えてもらった解決法は必ずといっていいほど忘れます。
自分で問題解決した際の達成感をもっと知っていただきたいなと思いますね。
中西 さん、こんにちは。
達成感! 大切ですね。
来週から暫く新人を教えるのですけれど、この達成感を知ってもらうことで、自力で問題を解決していけるようなエンジニアになっていって欲しいと思っております。