北陸ソフトウェア技術者ネットワーク (Hose-net) 創立イベント
『北陸ソフトウェア技術者ネットワーク (Hose-net) 創立イベント』に参加してきた。
北陸ソフトウェア技術者ネットワーク (Hose-net) 創立イベント | |
---|---|
日時 | 5/14(土) 13時~17時 |
場所 | 金沢市武蔵町 |
参加費 | 無料 |
金沢までは JR を利用。
久々に金沢駅東口に来た。
以前は、年に五百回位利用していたこともある金沢駅東口だが、すっかり様子が変わってしまった。
なんだか格好良いぞ、金沢駅。
一寸感動。
そう言えば福井駅も新しくなりつつあるのだが。
駅から 15 分程歩いて会場へ。
会場に着いてみると、スーツ姿の方が大半。
「あれ? ソフトウェア エンジニアのコミュニティのイベントだよね?」
技術者のコミュニティのイベントだと、カジュアルなものが多いので、ちょっと違和感。
全部で60名位だろうか。年齢層は高め。男性ばかり。
大学の方が結構いらした。
FITEA のイベントに参加して頂いた方も四名位いらして、お話をさせて頂いた。
内容は以下の通り。
- 創立についての説明
- 講演『ソフトウェア産業の競争力を考える ~ソフトウェアの品質と生産性を向上させる鍵は何か~』
富士通総研 経済研究所 主任研究員 前川 徹 氏
とてもアジャイルな考え方の方だった。
講演の中で印象に残った言葉を幾つか羅列してみる。- ウォーターフォール モデルは間違いだ!
- ウォーターフォール モデルでは、最初の要求定義の正しさの検証が、最後の受け入れテストまで行われない
- 「先に計画を立て、その通りに実行する」で正しいのか?
- 「一度も登ったことのない山を、計画通りに登山する」で良いのか?
- 動くソフトウェアが一番重要
- ソフトウェア エンジニアリング (CMM など) で日本のソフトウェア業界を救えるのか?
- ソフトウェア工場は「アナロジーの罠」: 不適切なアナロジーは危機をもたらす
- 考えるべきことは全て考慮し文書化 → 実際に動くものでフィードバックを得る
- 「出来ないプログラマの方が給与が高い」で良いのか?
- 最初に逃げ出すのは優秀なプログラマ
- 良い客が良い店を育てる
- 良いレストランが見分けられない「安ければ良い」客ばかりでは良い店は育たない
一時間半の講演だったが、とても楽しく聴くことが出来た。
- ウォーターフォール モデルは間違いだ!
- 形式手法の一つであるモデル検査 (ソフトウェア検証方法の一つ) のツールの施行者の募集
- グループ ディスカッション
10~12人×5グループに分かれてグループ ディスカッション。
テーマは Hose-net に期待すること。Hose-net でやりたいこと。
次回は、富山でやるそうだ。今後に期待して行きたい。
(2005/05/31 追記)
ディスカッション
コメント一覧
お疲れ様でした~。同行できず、すいません。(-_-;
高めの年齢層ということで、若者に期待したい人間としてはちょっと残念ではありますが、「「出来ないプログラマの方が給与が高い」で良いのか? 」などの部分はとても共感できますね(たぶん残業代の話だとは思いますが・・・)。
FITEAとも連携とって行きたいものです。
富士通総研の人がそういうことを言っているのですか。
今からでもいいから早く自社グループに適応しないと、建築業界のゼネコン的存在価値しか無くなっちゃうんじゃないだろうか、とちょっと思いました。
chikura さん、 くろはた さん、こんにちは。
講演された 前川 徹 氏は、通産省の出身だそうです。
役所から富士通総研に入ったという経歴の割りには、中々フレクシブルな考え方の方だと感心しました。
大きな組織にいる人には珍しいのかも知れません。
仕事でプログラミングをしていたこともある、とも仰ってました。