2008 MVP Global Summit 参加レポート

以前 VSUG にコラムとして書いたものをここで公開します。

はじめに

皆様こんにちは。春暖の候如何お過ごしでしょうか。

新人の方が入ってこられ、活気があふれている職場も多いかと想像しています。

さて今回は、私が先週参加してまいりました "2008 MVP Global Summit" についてご紹介したいと思います。

2008 MVP Global Summit
参加者 Microsoft MVP

※ Microsoft MVP についてご存じない方は、こちらをご参照ください。
開催期間 2008年4月14日(月)~17日(木)
場所 米国ワシントン州

   

2008 MVP Global Summit というのは、年に一度位の頻度でマイクロソフト本社とその近くで開かれるイベントです。

今回は、日本から75名のMVP 、全世界では 1700 名を超えるMVPが参加し、マイクロソフトの製品グループや他のMVPとの直接の交流を行いました。

また、数百の技術セッションが行われNDA(Non-Disclosure Agreement=秘密保持契約)の元、様々な技術情報が提供されました。

NDAの関係でセッションの内容はお知らせできませんけれど、シアトルの様子などをレポートしてみたいと思います。

2008 MVP Global Summit

■ 会場など

私が参加したセッションの会場は三箇所です。

○ Washington State Convention & Trade Center

先ずは、Washington State Convention & Trade Center



Washington State Convention & Trade Center の外観。



Summit 会場入り口。



Summit 会場入り口の立て看板。



多くの MVP が会場前に集っていました。



キーノート会場。



キーノートの様子。

今年のキーノートは、マイクロソフトのCEOのスティーブ・バルマー氏とチーフ ソフトウェア アーキテクトのレイ ・オジー氏でした。

スティーブ・バルマー氏の話はとても熱く、迫力満点で圧倒されるものでした。

○ マイクロソフト キャンパス

二つ目の会場は、レドモンドのマイクロソフト キャンパスです。

技術系のセッションは主にここで行われました。



会場には、様々な高カロリーそうなものやコーヒーなどが置いてあって、セッションの合間に楽しむことができます。



セッションの様子。

セッションは基本的に英語のみです。

しかもセッションは、日本の多くの場合と異なり、スピーカーの話を大人しく座って聴いている、という形式ではありません。

参加者が MVP ばかり、ということもあるでしょうけれど、聴衆から頻繁に質問の手が挙がります。そして、スピーカーとの活発なやり取りがはじまります。

筆者は今回三回目の参加となるのですが、今回はディスカッション形式のセッションがとても多く、聴き取るのが難しいものだらけでした。

一応 iKnow などを利用して、少しだけアリングを鍛えてきたつもりでした。しかし、ディスカッションが始まると、資料も図解も何もないところで英語のネイティブなスピーカーが中心となって早口で話し、論点も次々と変化していきます。そのため、全然話に付いていくことができませんでした。無念でした。

○ シェラトン シアトル

三つ目の会場は、会期中私が宿泊したホテルシェラトン シアトルです。

朝食の一部はここで提供されました。



シェラトン シアトルでの朝食風景。

■ パーティ

夜毎にはパーティが開催されました。

二日目夜のプロダクト グループ毎のディナーでは、他国の C# のMVP の方と話をすることができました。

三日目のアテンディー パーティは、Experience Music Project という場所で行われました。

世界中の MVP の方がいて、様々な交流がありました。

また、最後の夜には、日本から参加している MVP だけのディナーがあり、日本の MVP とも交流しました。

シアトルってどんなところ?

次に、シアトルの紹介をしてみたいと思います。

シアトルは米国ワシントン州最大の都市です。ワシントン州はアメリカ西海岸最北部の州で、カナダとの国境があります。

シアトルは、ワシントン湖やレーニエ山など、美しい自然に囲まれた街です。治安も良いようで、とても良い場所であるように感じました (但し消費税率が約9%でした)。

ちなみに、日本との時差は16時間でした。前回ほどではありませんでしたが、時差ぼけになり、セッション中に気を失うように眠りに落ちてしまうこともありました。日本の家族と会話をするために、Skype のテレビ電話機能を使っていたのですが、家族の夕食時に掛けるためには、午前2時から5時の間に電話する必要がありました。

■ 気候

シアトルは一年を通じて穏やかな気候だということでした。4月の気温は摂氏6度から14度くらい。夏以外には雨の降る日が多いことで知られているそうです。

Summit 中も毎日のように雨が降っていました。また、日本よりもかなり肌寒く感じました。

但し、シアトルの雨は小雨が多く、傘を使うことはありませんでした。日本での服装に、撥水性のウィンドウ ブレーカーを羽織ると丁度良い感じでした。

■ 企業

シアトルとその近郊には、マイクロソフトをはじめとして、ボーイングスターバックスAmazon.comなどがあります。

マイクロソフトの本拠地があるのは、シアトル郊外 (東側) のレドモンドという町です。ここには、とても広い敷地内に沢山の建物があって、「マイクロソフト キャンパス」と呼ばれています。

■ 観光など

○ 観光名所

合間に少しシアトル観光もしてきました。写真でレポートしてみます。



まずは、Northwest航空でSeattle-Tacoma空港 (通称SEA-TAC空港)に到着したところから。



メジャーリーグのシアトル マリナーズには、現在イチロー選手や城島選手が在籍しています。この写真は、イチローが打席にいるところ。



シアトルの市場パイク・プレイス・マーケットは代表的な観光スポット。新鮮な魚介類を中心に様々なものが売られています。



パイク・プレイス・マーケットのシンボル。「レイチェル」という豚のブロンズ像。



パイク・プレイス・マーケットの果物店。



パイク・プレイス・マーケットには魚屋が沢山あります。



スターバックス一号店もパイク・プレイス・マーケットにあります。看板の色は緑ではなく茶色。



シアトル ダウンタウンのウエスト レイク センターというショッピング センター。



ウエスト レイク センターの地下にはダイソーがありました。品揃えは日本と余り変わりませんでした。



シアトルはスターバックスコーヒー発祥の地。街の到るところにスターバックスをはじめとしたシアトル コーヒーの店があります。



丁度ダライ・ラマ14世がシアトルに滞在中でした。

○ 飲食物

ワシントン州はワインの産地としても知られていて、とても美味しいワインを楽しむことができました。

レッドフックブルワリーをはじめとしたシアトルの地ビールもとても美味しく連日堪能しました。

おわりに

英語漬けの毎日でしたが、とても貴重な体験でした。

次のようなことを学べたような気がしています。

  • 直接話すことの重要性
  • ディスカッションをするときの態度
  • Q&A 中心のセッション
  • プレゼンテーションはどうあるべきか
  • 主張するときは、結論から
  • 英語の重要性

やはり、英語力不足のためにコミュニケーションが不十分になってしまうのは、とても歯痒くつらい経験でした。

直接のコミュニケーションはもちろん、オンラインでの海外との情報のやりとりも英語が必要です。

エンジニアとして、英語を使う機会をもっと増やしていこう、と決意を新たにした次第です。