オオスズメバチ
つい先程のこと。
妻がベランダで洗濯物を干していて、その傍らでテレビを観ていたのだが、急に頭上ににぶい音が響きわたった。
?
ふと音のする方を見上げてみると、とんでもなく大きな黄色い蜂がホバリングしながら、こちらを見ている。
「オオスズメバチだ。でかいぞ」
私の声に妻が振り返る。
私と妻の間で、オオスズメバチがぶーんと低い大きな羽音を立てている。本当に大きい。六センチくらいあるように見えた。
だが、どうすることもできない。下手に手を出すと襲ってくるだろう。じっとして蜂の様子を伺う。
部屋にいた時間は多分数十秒程度だったろう。やがて、蜂は何をするでもなく、ゆっくりと部屋から出ていった。妻の顔先をかすめるように。
「いやー。すごい迫力だったな」
あんなのに刺されたら、病院行きだ。きっと数日間は苦しむことになるだろう。
ほっと一息。妻はまだ物音に怯えているようだ。
これまで何度かオオスズメバチを見たことがあるが、あんなに大きいのは初めて見た。
今思うと、あれはもしかして女王蜂ではなかろうか。巣を作る場所を探しているのかも知れない。近所に巣を作られないように注意して行かないと。
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