The Solution for ‘Wason’s Four-card Task’ (「ウェイソンの四枚カード問題」解答編)
“The Solution for ‘Wason’s Four-card Task'”
Hi, everyone.
Yesterday, I introduced to you a logical puzzle.
It may not be very difficult for programmers who are familiar with logical thinking.
But Wason gave this test to 128 University-educated adults, and only 5% gave the proper answer.
The most common answer given was “A and 4,” by 46% of the people, and the second most common answer was “4” by 33% of the people.
However, when the puzzle was changed to another situation, most people gave the correct answer.
“Similar logical puzzle in another situation”
————————————–
You are a police officer.
Now, you need to check whether people drinking alcohol are of the legal drinking age in a cafe.
When you enter the cafe, you can see four people drinking something.
Then you find that one person is drinking Coke and another person is drinking beer.
You don’t know what the other persons are drinking yet, but your partner knows their ages; one of them is 16 years old and the other person is 22 years old.
Now, which of these people would you need to check his or her age or drink?
(A) The person drinking Coke of an uncertain age
(B) The person drinking beer of an uncertain age
(C) The 16-year-old boy or girl drinking an unknown drink
(D) The 22-year-old person drinking an unknown drink
————————————–
I think this is an easy puzzle. The correct answer is “‘the person drinking beer of an uncertain age’ and ‘the 16-year-old boy or girl drinking an unknown drink'”.
You don’t need to care how old the person drinking Coke, and also, you don’t need to care whether the 22-year-old person is drinking alcohol or non-alcohol drink, but you should confirm how old “The person drinking beer” is and what “The 16-year-old boy or girl” is drinking.
By similar reasoning, we can come up with the correct answer for the yesterday’s puzzle: “A and 7”.
Let’s hear it for the people who gave the correct answer!
——————————————————————–
『「ウェイソンの四枚カード問題」解答編』
皆さん、こんにちは。
昨日、論理パズルを紹介しました。
論理的思考に慣れているプログラマーの方には、それほど難しくなかったかも知れません。
しかし、ウェイソンは、大学出の成人 128人にこのテストを実施し、たった 5% からしか正解は得られなかったのです。
もっとも多い答えは 46% の人が答えた「A と 4」で、次に多い答えは 33% の人が答えた「4」でした。
ところが、このパズルを別の状況に置き換えたところ、今度は殆どの人が正解したのです。
○ 別の状況の同様の論理問題
————————————–
あなたは警察官です。
これから、カフェで「酒を飲んでいる人が、法的に酒を飲んでもよい年齢 (20歳以上) かどうか」を調べなければいけません。
カフェに行くと、そこでは四人の人が何かを飲んでいます。
見ると、一人はコーラを飲み、一人はビールを飲んでいるのが分かりました。
残りの二人が何を飲んでいるかはまだ分かりませんが、同僚が年齢を知っていて、一人は16歳で一人は22歳であることが分かっています。
さて、これから年齢もしくは飲み物を調べなければならないのはどの人でしょうか?
・「年齢が分からないコーラを飲んでいる人」
・「年齢が分からないビールを飲んでいる人」
・「何を飲んでいるか分からない16歳」
・「何を飲んでいるか分からない22歳」
————————————–
これは簡単だと思います。正解は、「年齢が分からないビールを飲んでいる人」と「何を飲んでいるか分からない16歳」です。
コーラを飲んでいる人が何歳であっても構わないし、22歳の人は酒を飲んでいても飲んでいなくてもどちらでも構いません。でも、「年齢が分からないビールを飲んでいる人」が何歳かと、「何を飲んでいるか分からない16歳」が何を飲んでいるかは確認する必要があります。
同様の推論により、昨日の問題の答えは、「A」と「7」です。
正解者に拍手!
>同様の推論により、昨日の問題の答えは、「A」と「7」です。
補足の為に比較してみますね。
# 長いので、答えが分かっている人は読み飛ばしてください。
■ 「酒を飲んでいる人が、法的に酒を飲んでもよい年齢 (20歳以上) かどうか」の確認
・「年齢が分からないコーラを飲んでいる人」
・「年齢が分からないビールを飲んでいる人」
・「何を飲んでいるか分からない16歳」
・「何を飲んでいるか分からない22歳」
○ 正解:
「年齢が分からないビールを飲んでいる人」と「何を飲んでいるか分からない16歳」です
○ 理由:
先ず、コーラを飲んでいる人が20歳以上であっても20歳未満であってもどちらでも構いません。
次に、22歳の人は酒を飲んでいても飲んでいなくてもどちらでも構いません。20歳以上の人が酒を飲んでいけないというルールもなければ、20歳以上の人がソフトドリンクを飲んでいけないというルールもないからです。
でも、「年齢が分からないビールを飲んでいる人」が20歳以上かと、「何を飲んでいるか分からない16歳」がお酒を飲んでいないことは確認する必要があります。
■ 「カードの片面に母音が書いてあれば、その裏面には偶数が書かれている」 ことの確認
・「D」
・「A」
・「7」
・「4」
○ 正解:
「A」と「7」
○ 理由:
先ず、「D」は母音でないので、裏が奇数でも偶数でもどちらでも構いません。
次に、「4」は偶数なので、裏が子音でも母音でもどちらでも構いません。偶数の裏は母音ではいけない、というルールもなければ、偶数の裏が子音ではいけない、というルールもないからです。
でも、母音である「A」の裏が偶数かどうかと、奇数である「7」の裏が母音でないことは確認する必要があります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません