[Windows 8/10] 日本語キーボードのノートPCで外付け英語キーボードを使用する方法

【Windows 8/10】 日本語キーボードのノートPCで外付け英語キーボードを使用する方法

日本語キーボードのノートPCに USB接続で外付け英語キーボードを使用したいことがある。

私の場合で云えば、プログラミングを行う際等に愛用の Happy Hacking Keyboard を使いたい場合がある。
(英語配列の Happy Hacking Keyboard は私にはとても具合が良い。
キー数が少なくコンパクトなところが良い。
勿論、日本語のローマ字入力にも支障がないし、Mac でも Windows マシンでも問題ない。
後ろのディップスイッチを切り替えることで、スペース キーの左右のキーを Mac では【command キー】、Windows マシンでは【Windows キー】として使うことができるのだ)

ところが、その儘の日本語 Windows 8/10 で英語キーボードを外付けすると、日本語キーボードとはキー配列が異なる為に不都合が生じる。
【@】や【”】を始めとする幾つかの記号の配置が異なるのだ。

キーボードを換える度に再起動せずに、この不都合を解消する方法がほしい。
USJP Pro」 と云う専用のソフトウェアがあるが、Windows 8/10 に正式対応していないし、有料だ。

そこで、レジストリを書き換える方法を試した。
この方法では、一度設定してしまえば、英語キーボードを繋ぐ度に設定したり再起動したりする必要がない。

※ レジストリ・エディタの使用には注意が必要だ。試される方は、自己責任でお願いしたい。

■ 試した環境

今回は以下の環境で試した。

  • 日本語キーボード ノートPC: DELL LATITUDE E4310
  • 外付け英語キーボード (USB接続): PFU Happy Hacking Keyboard Professional (PD-KB300NL)
  • OS: Windows 8/10 (64bit/日本語)
  • 日本語入力: MS-IME
試した環境
試した環境

■ 設定方法

実際の設定方法は以下の通り。レジストリの書き換えと言語の追加を行った。

  1. レジストリの書き換え
    先ずは「レジストリの書き換え」を行った。

    1. レジストリ エディターの起動

      1. 【Windows キー】+【X キー】で、メニューを表示
      2. メニューから「ファイル名を指定して実行」を選ぶ
      3. 「regedt32」と入力し、「OK」ボタンを押す

        「ファイル名を指定して実行」で「regedt32」と入力
        「ファイル名を指定して実行」で「regedt32」と入力
      4. ユーザー アカウント制御のメッセージ ボックスが表示されたら、「OK」ボタンを押す

        ユーザー アカウント制御のメッセージ ボックス
        ユーザー アカウント制御のメッセージ ボックス
      5. レジストリ エディターが起動する
    2. レジストリ エディターでの書き換え

      1. レジストリ エディターのメニューの「編集」-「検索」を選ぶ
      2. 「検索する値」に「LayerDriver JPN」と入力し、「次を検索」ボタンを押す

        「LayerDriver JPN」の検索
        「LayerDriver JPN」の検索
      3. 見つかった「LayerDriver JPN」をダブル クリックし、値のデータを「kbd106.dll」から「kbd101.dll」に変更し、「OK」ボタンを押す

        「LayerDriver JPN」の値のデータを「kbd101.dll」に変更
        「LayerDriver JPN」の値のデータを「kbd101.dll」に変更
      4. レジストリの変更を反映させるため、PC を再起動する
  2. 言語の追加
    次に「言語の追加」を行った。

    1. 【Windows キー】+【X キー】で、メニューを表示
    2. メニューから「コントロール パネル」を選ぶ
    3. 「コントロール パネル」で「時計、言語、および地域」の「言語」を選択

      「コントロール パネル」-「時計、言語、および地域」-「言語」を選択
      「コントロール パネル」-「時計、言語、および地域」-「言語」を選択
    4. 「言語の設定の変更」が表示されるので、「言語の追加」を選択

      「言語の設定の変更」
      「言語の設定の変更」
    5. 「言語の追加」が表示されるので、「English (英語)」を選び、「開く」ボタンを押す

      「言語の追加」
      「言語の追加」
    6. 「地域のバリエーション」が表示されるので、「英語(米国)」を選び、「追加」ボタンを押す

      「地域のバリエーション」
      「地域のバリエーション」
    7. 「言語」で「日本語」の下に「English (United States)」が表示される

      「言語」が追加された
      「言語」が追加された
    8. ちなみに、この時「English (United States)」の「オプション」は以下のようになっている

      「English (United States)」の「オプション」
      「English (United States)」の「オプション」

■ 設定後の操作方法

以上で、英語キーボードを繋いでも繋いでもノート PC の日本語キーボードでは、日本語の配列で入力ができ、英語キーボードを繋げば、英語キーボードでは英語の配列で入力できるようになった。
先に述べたように、以降、英語キーボードを繋ぐ度に設定したり再起動したりする必要はない。

それぞれのキーボードで、以下のように【英数字直接入力】と【かな漢字変換】を切り替えられるようになった。

○ 【英数字直接入力】と【かな漢字変換】への切り替え方法
  • ノートPC上の日本語キーボード: 【Alt キー】+【半角/全角キー】
  • 外付け英語キーボード: 【Alt キー】+【` キー】(【~ キー】)

また、以下のようにすると【日本語キーボード入力モード】と【英語キーボード入力モード】を切り替えることができる。
尤も、こちらは余り使わないかも知れない。

○ 【日本語キーボード入力モード】と【英語キーボード入力モード】への切り替え方法
  • 【Alt キー】+【Shift キー】
  • 【Windows キー】+【スペース キー】で、以下のメニューとともに切り替えられる
    「Windows キー + スペース キー」で出るメニュー
    【Windows キー】+【スペース キー】で出るメニュー

■ 追記

2016/03/22: Windows 10 でも有効であることを確認。